豆知識

■飲み方の特徴
 水割りは、焼酎の最も代表的な飲み方のひとつです。
 加える水の割合により、同じ原酒を使用しても印象が大きく異なります。
 飲み手のお酒への強さや合わせる食事など、好みに応じて割り方で調節できることが利点です。

■美味しく作るポイント
 こだわるのであれば、グラスは冷やしておきましょう。
 氷はロックと同じく市販されている透明なもので、味わいをあまり変えたくないのであれば、大きめの氷がよいです。水は軟水がよくなじみます。

■割る比率について
①水5:焼酎5
 アルコール度数は約15%になります。日本酒と同じくらいの濃度です。
 原酒本来の風味とアルコールの甘さが程よく感じられます。

②水6:焼酎4
 アルコール度数は約12.5%になります。ワインと同じくらいの濃度です。
 ①より穏やかな風味で、食事との相性もよいです。

■飲み方の特徴
 お湯割りは、鹿児島県をはじめとする南九州では古くから親しまれている、焼酎の代表的な飲み方のひとつです。
 焼酎の 渋みや苦味が抑えられ 、甘さが引き立ちます。
 また、温められることで焼酎に含まれる「リナロール」等の香気成分が湯気の中に溶け込み、リラックス効果も得られます。
 肌寒くなる秋から冬にかけて特におすすめの飲み方です。

■美味しく作るポイント
 器にお湯を先に注ぎます。その上から焼酎を注ぐことで、温度差による対流により自然と混ざります。
 お湯りの温度は、40~45℃程度が口当たりのよい温かさです。
 70℃程度のお湯で5:5の割合で作れば、適温のお湯割りとなります。
 電気ポットからお湯を注ぐ場合、注いだお湯を一度別の器に移し替えてから再び注ぐことで、90℃ほどあるお湯を70℃ほどまで下げることが出来ます。

■飲み方の特徴
 オン・ザ・ロックは、序盤はストレートに近い焼酎本来の風味を、時間が経つにつれて、水割りに近いやさしい風味を楽しめます。

■美味しく作るポイント
 氷を先に入れ、グラスが十分に冷えてから焼酎を注ぎます。冷蔵庫の氷よりもお店で売っている透明な氷の方が密度が高く、ゆっくりと味わいの変化が楽しめます。また、四角い氷よりも丸い氷の方が表面積が小さくよりゆっくり溶けます。

<焼酎ソーダ>
■飲み方の特徴
 焼酎に炭酸の清涼感が加わり、特に夏場や食中酒におすすめの飲み方です。

■美味しく作るポイント
 氷を先に入れ、焼酎を上からゆっくりと注ぎます。最後に炭酸を、ガスが抜けないように優しく注ぎ、ゆっくりと1回ステアします。
 柑橘類のスライスを加えるとより爽やかな風味になります。

<前割り>
■飲み方の特徴
 あらかじめ焼酎を水で割って寝かせておくことで、焼酎と水がよくなじみ、まろやかな味わいとなります。
 前割りの焼酎を日本酒のように燗付けで飲む方法もあります。

■美味しく作るポイント
 前割りし度数の低くなった焼酎は酸化しやすいため、長期の保存には向きません。飲む1日前に飲み切れる量を仕込みましょう。

<ストレート>
■飲み方の特徴

 焼酎本来の香味をしっかりと感じたい場合の飲み方です。
 一般的な焼酎は25度になるよう加水調整してあります。蒸留した後の原酒を楽しみたい方は、ラベルに「原酒」と書かれた商品を使用してください。

■美味しく作るポイント
 原酒の場合は度数が約37度と高いため、合間で水を飲みつつ、少量をゆっくりと嗜みましょう。
 なお、原酒に少量加水した方がより感じられる風味もあります。
 テイスティングが目的であれば常温が良いです。ワイングラスなど口の広い器に入れればより香りを細部まで感じられます。
 ボトルごと冷凍庫で冷やす、パーシャルショットという飲み方もあります。 とろみが増し、アルコールの刺激は弱まりますが、度数が低くなるわけではないので適量を心がけましょう。

<割り材を変える>

①お茶割り
 焼酎にお茶の風味が加わり、料理との相性も良好です。
 緑茶、ウーロン茶、ほうじ茶などが合います。また、暖かいお茶でも楽しめます。お茶は種類が多いので、好みの組み合わせを見つけるのもひとつの楽しみです。

②ハーブ割り
 芋焼酎は根菜なので、ローズマリーなどハーブとも相性がよいです。清涼な香りが加わります。

③コーヒー割り
 コーヒー豆があれば、おつまみにしてもよいです。

④牛乳割り
 マイルドな新しい味わいを楽しめます。豆乳でもよいです。

⑤きゅうりマドラー
マドラーの代わりにきゅうりスティックを使用します。ほのかに清涼な風味が加わります。

 蒸留酒の主成分は揮発性のアルコールと水、そして僅かな香味成分のみなので、ビールやワインなどの醸造酒と比較すると、糖質やプリン体が含まれていない分健康的といわれます。
 ただし、アルコールそのものにもカロリーが含まれますので過信は禁物です。ダイエットのために醸造酒の代わりに代用する場合、同じ程度のアルコール摂取量となるよう心がけましょう。

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